『龍の庭〜如意輪観音図』
第26回全国都市緑化おかやまフェア出展作品
(2009.3.20〜5.24)
銀 賞
『龍の庭〜如意輪観音図』
『龍の庭〜如意輪観音図』 短編
『龍の庭〜如意輪観音図』 蹲
できることなら、実際に庭をご覧いただき、量子物理学から見た意識の世界を感じ取っていただきたいところですが、会場へ行くことのできないあなたにも、この動画を見ることによって意識の世界を感じ取っていただけたかもしれません。
量子物理学の難しすぎる専門書をまともに読まなくてもよいと思いますが、量子物理学についてわかりやすく説明しているWebサイトもあると思います。まずネットで量子物理学について調べてから、改めてこの庭を見るとよりわかりやすいのではないかと思います。
これから、作品の画像を編集してup しますが、まずは簡単に本作品をご紹介いたします。
『龍の庭〜如意輪観音図』、本作品には、僕が与えたたくさんの意味が含まれていますが、見る者が庭に意味を与え、そしてその答えを受け取る、これが庭という異空間なのではないかと僕は考えています。
僕が本作品に与えた意味のひとつとして、地球の最先端科学である「量子物理学」から見た意識の世界(量子の世界)があります。
それは個であると同時に波の性質を持つ量子、量子物理学が説明する量子の世界(宇宙)ですが、この庭を見ることによって、それを感じ取っていただけたならば、作者として嬉しい限りです。
非物理的次元(あの世)と物理的次元(この世)、その物理的次元に流れ込むエネルギーを白川砂で枯れ流れとして表現しています。
築山の裏から水の流れる音が聞こえてきますが、この水の音によって、枯山水的な表現の流れが、一瞬の内に流れる川、大河、大海へと劇的に変化していきます。
本作品は、目を閉じて心の目で見ることによって、さらに変化し続ける庭です。
イメージするという行為は、非物理的次元においての体験ですが、私達にそれができるのは、私達が非物理的次元と物理的次元のどちらにも属する存在だからなのです。
(2009.3.17)
量子の世界
今回の作品では白川砂を使用し、枯れ流れとし、流れを表現していますが、ここで感じ取っていただきたいのが、「量子物理学」が説明する個であると同時に波の性質を持つ素粒子についてです。
白川砂で表現した枯れ流れは、光と影によって表情を変え続けているのをご存知でしょうか。
白川砂は荒波を表現するために、一般的な砂紋よりも高くしてあります。
そのため、早朝、昼、そして夕暮れ時、など、太陽光線の強さ、角度によって、どの瞬間も表情を変え続けていますが、雨天の時には、白川砂は濡れて色も変化するので、まったく違ったの表情を見せてくれます。
3月20日のオープンから5月24日の閉幕まで同じ表情の『龍の庭』など存在しない、ということに来場者であるあなたは気がつくことでしょう。
枯れ流れの白川砂は、一粒一粒は個でありながら、同時に「枯れ流れ」という波であることに注目してください。
そして、あなたの「見る」という行為によって枯れ流れは変化し、さらにあなたの意識によって、流れる川、大河、大海へと変化していきます。
これを感じてもらうことが本庭園の目的のひとつです。
精神世界の庭である『龍の庭』から発信されるメッセージに耳を傾けてください。
そこにあなたの捜し求めている答えが、見つかるかもしれません。
(2009.3.25)
作庭前の日記
まもなく西大寺地区会場で作庭に入ります。
いつもは50?の庭を造っていますが、今回は2区画使わせてもらうことになり、80?の庭を造ることになりました。
今回はいろいろと制約があり、正直ちょっと造り難いところもありますが、プラス思考で考えると、おかやまフェアはいつもの緑化フェアと一味違う、ということです。
作庭の進捗状況は、blog感覚で報告できると思いますので、しばらくお待ちください。
今回のテーマである如意輪観音は、まだ完成していませんが、板に如意輪観音を彫って、それに着色をして精神性のあるアートな庭にする計画です。
まだ、平面図も仕上がっていませんが、イメージは既に出来上がっています。
僕は毎回、毎回試したことのないことを緑化フェアでの出展で試しています。
その結果、毎回得るものがあります。
それは、試したことのないことをやってしまうことで、学ぶことができ、さらにその体験が庭を造る上で自分の知恵になるからです。
このようにして、『龍の庭』を造り続けています。
来年の4月には、『龍の庭〜如意輪観音図』の画像をupできると思います。
それでは、お楽しみに。
(2008.10.1)