『龍の庭〜禅』
第22回全国都市緑化ふくおかフェア出展作品
総合部門銀賞
竹垣による結界。竹による異次元空間の演出。飛石を一段一段上がっていくことによって、最初に見た庭と違った景になるり、さらに上り高い位置からの眺めは、鳥になったような感覚になります。それはまるで、自分自身が肉体から抜け出したような感覚かもしれません。
四方仏の水鉢の前で心身を清め、座禅石に座り、目の前の如意輪観音(宇宙、仏、神、唯一の存在、自己)と対話する禅の庭。
座禅石の下には、水の音がするように仕掛けがしてあります。
この水の音が、物理的世界から意識の世界へ誘います。
池に覆いかぶさるように枝を広げるモミジと池に映るモミジは、居と実の二つの世界を現しています。
この庭は心の庭、庭を見る者が庭に意味を与え、その意味を受け取る精神世界の庭、問いも答えもすべてが同時に存在する禅の庭。
殿瞬間も変化し続ける宇宙の庭、・・・・・見る者の数ほど存在する異次元空間。